「阪急電車」 by 有川浩

わたくしは、幼少のみぎりは遊びにいく所はひらかたパーク!初詣は岩清水八幡宮!っていう「おけいはん」だったのですが(笑)、今日は阪急電車のお話。

ちなみに、阪急電車は小説のタイトルであって、会社名は阪急電鉄とかになるはず。
口語かな。もっと略して「阪急」って言いそうでもある(例、阪急乗って梅田に行くなど)。

関西以外の方にはイメージしにくいかも知れませんが、阪急はどことなく高級なイメージを持っています。例えば、芦屋に住む人は阪神電車もJRも通り過ぎて阪急に乗って、阪急沿線の住民や!と言い張るくらいステータスの高い電車なのです(下の地図参照)
阪神みたいなガラ悪い電車なんかとはもうまったくの別次元なんですわ。
客層も違いますし。


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東京だとどこが高級かねえ。
小田急とかかしら?
まあ、東京はJRが強いからそういうのないかも。
関西はJRよか私鉄の方が強いんですわ。

で、この小説の舞台となっているのは阪急今津線です。
ダイヤモンドクロッシングで有名です。
この下の動画群ですね。

僕は乗ったことありませんが、そういえばこんなんあったなーっておぼろげな記憶が残っています。このダイヤモンドクロッシングはだいぶ前に廃止されて今津線は南北に分断されてしまっています。小説はもちろん、分断された後のお話で、宝塚駅から西宮北口駅までの今津(北)線の話です。西宮北口駅から今津駅までは話の上でのみ出てきます。
宝塚駅から西宮北口駅までわずか15分弱の短い今津線の電車の中でのドラマが展開されます。8つの駅それぞれにおいて1つのエピソードが描かれ、往復で全16個のエピソードが展開されています。

この本を読む前までずーっと森見作品をを連続して読んでから、急にこの作品に移ったので文章短い!とか思ってしまいましたが、きっとこれが普通ですね(笑)
普段接する文章も森見系なのでそちらにより親和性があるのですが。。。
あと、作品中にも出てきますが、今津線には某超有名高級私大があって、森見作品とは似ても似つかない高級そうな学生さんが出てきてなんかとっても納得しました(笑)

16個のドラマがあると書きましたが、それらは独立したものでないのです。今津線に乗り合わせるさまざまな老若男女のほっこり話、バトル話(謎、詳細は読んで下さい)、恋愛話などなどが1つの路線の上で互いに連結されて(あ、おれ、ちょっと上手い事言ったw)いるのです。だらだらとつながるだけでなく、もうなんていうかヤマなども上手く配置してあってお見事でした。1話目の宝塚北口駅のとろけるようなほっこり感から、その調子で全編行くんかなーと思いきや、次の宝塚南口駅で急転して俄然盛り上がってっていう流れにまんまとはめられて最初から最後まで一気に読み進んでしまいました。なんせ、それぞれの話が独立じゃなく、続いてるから読み終わるタイミングがつかめない(笑)。何度も電車を乗り過ごしそうになりました。

心理描写や対話の鋭さは女性作家ならではのものでしょうかね。そこいら辺りを楽しむのも良いかも知れません。

でも、若い子の恋愛系のお話は、おぢさんには刺激が強かったですorz
その近辺はなんていうかむずがゆくなって何度も中断しましたwww
いや、悪いとかそういう意味じゃなく、むしろ良いと思うのですが、照れくさかったっていうかなんていうか(笑)

作者さんのあとがきにありますが、実は今津線沿線に住んでらっしゃって、駅のほっこりエピソードなんかは実話も交えて書かれているそうです。なんだか帰洛のおりに足を延ばして沿線巡りでもしようかしらんとか思ってしまいました。

こういう鉄道もの(いや、西村京太郎とかではなく)って類似作品がたくさん作れそうですなwww
今津線のコンパクト感がちょうど良いのかも知れませんが、いっそ逆に東海道線でやるとか長すぎてわけわかんなくなっておもろいかもwww
サイズ的には世田谷線辺りいけるかかあ。


2 Responses to “「阪急電車」 by 有川浩”

  1. [...] This post was mentioned on Twitter by 林虎之介, 林虎之介. 林虎之介 said: New blog posting, 「阪急電車」 by 有川浩 – http://bit.ly/idp9Fz [...]

  2. [...] 人間は、みな「阪急蕎麦」食べなくてはいけない」 こちらでいう箱根そばと言えば良いかしら?www つうか高級感溢れる阪急電車も有川さんが書くのと印象がだいぶ違いますwwww [...]

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