「美女と竹林」 by 森見登美彦

小説宝石に2007年から2008年に掲載されたエッセイをまとめた森見登美彦初のエッセイ集!!と思ってwktkして読み始めたわけですが、これがなんと妄想部分が入り込んできてエッセイというより小説がごとくなってしまっている部分が多数(笑)どこから虚でどこから実なのかwwwいや、明らかに虚ってのはわかりますが、境界部分がグレーです。

本職プラス小説+さまざまなものを書いたり取材を受けたりと多忙を極める森見さん、物書きとしての才能に一抹の不安を感じ、多角的経営に乗り出す。職業にできるような好きなことは何かと考えて浮かんできたものが「美女と竹林」だった。そして、職場の同僚である、母娘そろって熱狂的阪神タイガースファンである鍵屋さんの家の竹林を手入れすることになった。という設定のもと進みます。
「いずれはカリスマ竹林経営者として、TIME誌の表紙を飾る。これはもう、作家業に行き詰った場合の布石なんていう生半可なものではない。華麗なる転身だ。世界の森見、森見・Bamboo・登美彦!」などと考え、モリミバンブーカンパニー(MBC)の設立を目指すそうです(笑)

まず、「竹林」に関してですが、全然刈ってませんwwww
合計で3回ほど竹林に入ってました。
でも竹にまつわる雑学的な妄想がちょくちょく出てきて面白いです。
森見さんは農学部の院へ行かれていたそうですが、そのころの研究対象が「竹」やったそうです。そこで竹の培養をしていたそうです。
それにまつわる薀蓄を語ることひとしきり(笑)
僕自身も経験していたことなので興味深く読んだ。まあ、僕はもっと生々しい、パラサイト・イヴ的な何かを培養していたのですが(笑)
ミニチュアの竹林はいろいろ無理がある気がするけど。いや、できるんかな。サイズを調整するメカニズムを見出してそれを何とかする必要がありますね。
というか、この培養のエピソードも妄想か現実かわからんっつうのが一番難儀なところですが(笑)、森見ワールドに慣れ親しんでいるとどっちであろうと楽しめるんですがね。。。

作者自身「私はかつて裏山の和尚さんに「原則として実益のないことしか語ることができない呪い」を掛けられたのだから、もう諦めてください。」と書いていますが、その通りです(笑)

「美女」に関しては、本上まなみさんですね(照れ)って僕が照れる事はないですが(笑)僕自身、入れあげていたことを思い出しましたわ。ていうか俺、いつの間にこんなん書いたんや!とか思ったわ!

最後はタケノコを囲んでの大円団となるのも小説チック。エッセイ集に大円団があるっつー異例なところもこの作者ならではですね。神様のご都合主義「なむなむ」な森見ワールド全開です。偽電気ブランや詭弁論部はでてきませんが(笑)

ああ、あと森見さんの書くものは小ネタをひらうんが好きなんですが、以下のものが気に入りました。

「結婚の予定」
せやせや!立てるだけやったらなんぼでも立ててええんや!つうことで立てまくってますwww

「行動範囲がきわめて狭いので、堀川通りより西へ行くだけで、旅行のようなものである。」
これは激しく共感www
感覚的に北は北大路、南は五条通り、西は堀川通りが境ですかね。。。

「桂駅を降り立つ人間は、みな「阪急蕎麦」食べなくてはいけない」
こちらでいう箱根そばと言えば良いかしら?www
つうか高級感溢れる阪急電車も有川さんが書くのと印象がだいぶ違いますwwww

「俺は嫁を大事にする男だ!」
俺も俺もwww

「竹林に学ぶ七つの習慣」
wwww

「「へもい」という言葉を世に広めるべく努力しながら思ったほど成果が上がっていないらしい」
いや、僕もお手伝いしてみた時代もありましたwww

「ゲーテ作戦」
(笑)

「羞恥プレイ」
本上まなみさんのNHKの「トップランナー」に出たときの話です。
吹きましたwww

ご自身はかぐや姫モドキの方とのご結婚をブログで発表されてますが、
http://d.hatena.ne.jp/Tomio/20090104
http://d.hatena.ne.jp/Tomio/20090105
http://d.hatena.ne.jp/Tomio/20090106
この本でもかぐや姫的な方とのご結婚について書いてます。

僕自身、京都と奈良の県境らへんに親戚の家があって、竹林(所有してたんじゃなかったはず)もあって、幼少のみぎりにタケノコを掘りに行ったのを思い出しました。
鬱蒼としていてひんやりとして、独特の清々とした空間ですよね。なので、モリミ・バンブー・カンパニー、意外といけるんじゃないかと思います。

つうわけで竹林に行きたくなりました(笑)
東京にはあるんかしらね?

とにかく、とてつもなくオモチロイもので一気に読んでしまいました。
僕は基本電車で本を読むのですが、危うく乗り過ごしそうになること多数。つうか気が付いたら降りる駅で駆け込み降車などもしてしまうっつーwww
森見本、危険です。
そういや、過去にも森見本読んでいて本当に乗り過ごして気付いたら知らん駅におったこともあったなwww
朝なので危うく遅刻しかけましたwww

AMAZONなどの書評を見ますと、「素人にはオススメしない」とありますので、初めての森見な方にはおすすめできません(笑)
はじめて読むなら「太陽の塔」か「夜は短し歩けよ乙女」から読むのが良いかなーと思います。
恐らくは一番読みやすいのは「有頂天家族」やけど、「夜は短し」のネタを下地にしているのもあるので、やはり「太陽の塔」か「夜は短し」が良いかなー。


Leave a Reply