Mina Tannenbaum ~ ミナ 

最近観た映画の感想を書いてきましたが、昔に観たやつも順次リライトしていこうと思い立って書いていきます。
今回ご紹介するのは「ミナ」。

これまでに10回以上観てしまったってことも選択の理由のひとつですが、それ以外にも最近とある方の話をお伺いしていてこの映画を思い出したってのもあります。
これは1993年の作品です。みなみ会館へ観に行きました(笑)
原タイトルは「Mina Tannenbaum」
主人公の女の子の名前です。
演じるのは、ロマーヌ・ボーランジェ。

「野性の夜に」

などで知られていたけど、この「ミナ」でブレークしたと言われています。
これ以降、「太陽と月に背いて」

や「アパートメント」

などに出ていますね。
「伴奏者」

もいい映画です。

僕自身「ミナ」で好きになって出る映画はなるべく見ようとしています。

さて、重要な登場人物というか準主役はエテルという女の子。

演ずるのはエルザ・ジルベルスタインです。
「カストラート」などに出ている模様。
ロマーヌ・ボーランジェほどはまらなかったので良く知りません(笑)
ロマーヌ・ボーランジェもまあ、「ミナ」のロマーヌ・ボーランジェが好きなんですけどね。

監督は女性でマルティーヌ・デュゴウソン。
デビュー作だったらしいです。

1958年に、ミナとエテルはパリの同じ病院で数日の違いで生まれます。その後1991年まで二人のやりとりを追います。
ミナは、小学生の頃から既に非凡な才能を発揮しています。
視力検査での答えやすごすぎる絵などで非凡さを醸し出しているのですが、感性豊かな子供ですので、ご他聞に漏れず浮いた存在となっています。
そんなミナはモンマルトルのベンチでエテルと出会います。
非常に気があった二人はその後、多感な青春時代をいつも一緒に過ごします。
多感な時期なので恋に恋する時期を過ごし、実際の恋で痛い目にあったりしつつ二人は大人になっていきます。
そして大人になってからのエテルの愛憎がまた余りにも深い。
ミナは画家、エテルはマスコミ関係と道は別れ、生活、性格なども違いが明確となっていきます。そしていつしかすれ違っていきます。
非凡なまま生きるミナと、現実とうまく折り合いをつけて俗物とさえ言えるくらいになって生きるエテル。
とある男性をめぐる話などもあったりして、この過程のどろどろ感はまた恐ろしいくらいにどろどろと描写されています。
そして決定的な事件により完全に仲たがいします。
その後のミナはその非凡さの故か非常に孤独です。エテル以外で他の人との接点もなかった模様。
その後はセリフがないシーンがあったりして孤独感を浮かび上がらせつつ描写していきます。
そして衝撃のラスト。。。
余りに痛い。
しかし何故か魂で共感する自分がおります。。。
そしてなぜかカフカの言葉 「そんなことを認めるなら死んだ方がマシだ」
非凡で孤高なものへの賛歌?
そんな役柄がかなり似合うロマーヌ・ボーランジェ。素晴らしい。

そういや、芥川にも「孤独地獄」ってのがありましたね。
大叔父が出会ったという僧侶、実は孤独地獄に陥っていると告白して姿をくらます。しかし、本当に言いたかったのは作者(芥川)自身も孤独地獄にいるということではないか?という小品。
芥川もまた非凡過ぎたのでしょう。

さて、冒頭から流れる重厚な音楽がまた素晴らしい。
しかもなんとモスクワフィルの演奏!
ついサウンドトラックを買ってしまいました。。。

あと、重要なのはダリダの「18歳の彼」

こちらのサイトに歌詞がありますが、年下である18歳の男の子への愛を歌い上げています。

http://www.geocities.jp/pppppppihyghhg/Paroles/lara-fabian/18/18.htm

18歳の年下の彼。いかにもフランス的です。高校生の頃、タイトル買いした「ブラームスはお好き?」も年下の彼の話でした。それ以来僕が持っているフランスのイメージまんまです(笑)

歌詞の内容とストーリーは関係ないようですが、1970年代のヒット曲ということで、時代を象徴するものとして挿入されているのでしょう。
深夜カフェでミナとエテルがだべっていると流れます。エテルがおどけながら歌い踊っています(笑)
皆さんも昔のヒット曲をたまたま聞いてその時代を思い出すことありますよね?
まさにそういう使われ方で非常に効果的です。

映画全体も70年代ファッションへの懐古趣味に溢れています。70年代パリの雰囲気もファッションもまた楽しめます。また、学生のころのミナはメガネっ娘なのです。
それも良いです(笑)

この映画、何故か知らないけど、日本ではVHSのみが発売されていてDVDが出てないのですよねー。
輸入版のDVDもありますが、プレミアついてます。
広めようとしても広まらない(笑)
なので、ドリパスで上映されるように一生懸命投票しているのですがなかなか難しいです(苦笑)

皆さんも是非ご協力お願いします。。。

この下はもう少し長いです。音楽は別のものが使われています。

でも実際のはもっと良いですよー。
ぜひみなさんも投票お願いします(笑)

次は何について書くかなー。
リスト並べたらフランス映画ばっか観てた事に気付かされた(笑)
そういやパリに住みたいとか言ってたなー。



2 Responses to “Mina Tannenbaum ~ ミナ ”

  1. ロマーヌ・ボーランジェの作品は『ミナ』をはじめ、『アパートメント』も『伴走者』も大好きなので、紹介してらっしゃる方がいらして嬉しく思いました。『ミナ』に関しては私なりの感想を書いてみましたので、宜しかったらお読みください。

  2. ひみつねこ on 4月 15th, 2012 at 5:53 pm

    ありがとうございました。ロマーヌ・ボーランジェは「ミナ」の役のが一番好きです!感想も面白い視点だと思いました。

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