「夜は短し歩けよ乙女」 by 森見登美彦

感想はmixiでも書いたけど、ブログに移すのでリライトするために再読したらまた面白く読めてしまった(笑)

森見さんはこの小説に限らず、あらゆるところに伏線を張りまくってにやりとさせてくれるのが好きです。
もっとも顕著なのは四畳半神話体系ですが、この中でも存分に楽しめます。
この小説は本と本との不思議つながりや、ひとと人との不思議なつながりもこの小説の一つのテーマであったので本についてもいろんなつながりが出てきて面白いです。

樋口さん羽貫さんコンビに代表されるような他の作品と共通の設定も含まれているので、色んな小説群で一つの世界を形成している感じです。

そのようなおなじみの世界の中での抱腹絶倒のドタバタコメディで、「神様の御都合主義」による「誰もが赤面するハッピーエンド」に向けて駆け抜けていく青春ですかね(笑)

例によって例の如く(笑)、森見さんの描くヒロインはツボです。
直球ど真ん中です(笑)
艶々と光る短く切りそろえた黒髪、猫のように気まぐれな足取り、背中には巨大な緋鯉のぬいぐるみ!「コンニャクにお友達パンチ!」「錦鯉にバイオレンス!」といったヒロインの萌え台詞もすごいです。

木屋町や学祭やの出来事は、京都のあの一画に住んでいたら普通にありそうな事ですが(笑)、魅力的なヒロインと彼女を中心とした様々な人たちの絡み合いが世界を立体感のある躍動するものに変えています。

あと、別の視点として、進々堂に向かうだけのことに対する狼狽っぷりはしょっぱくなります。いや、それだけでなく、外堀を埋めるためのナカメ作戦における日々のあれやこれやもかなりしょっぱいですねー。そういうしょっぱさを懐かしむ小説でもあるかも知れません。

この小説は太陽の塔の前編ではないかとの指摘もあるようです。
言われてみればそうかも知れません。
象の尻に対する2人の見解の違いってのは太陽の塔のようになる伏線な気もして、切なくなりますね。
その切なさを残したままに、会議場の場面を読むと、切なさとニヤニヤとが入り混じって不思議な気分になります。

もちろん、独立した小説なので、太陽の塔を読んでいなくても普通に楽しめます。

とにかく、「神様のご都合主義」万歳です(なむなむ)


6 Responses to “「夜は短し歩けよ乙女」 by 森見登美彦”

  1. [...] 夜は短し歩けよ乙女 by 森見登美彦 [...]

  2. [...] 「夜は短し歩けよ乙女」 by 森見登美彦 [...]

  3. [...] これも神様のご都合主義ですね!「なむなむ」(「夜は短し歩けよ乙女」 by 森見登美彦) [...]

  4. [...] 「夜は短し歩けよ乙女」 by 森見登美彦 [...]

  5. [...] 28位:「夜は短し歩けよ乙女」 by 森見登美彦 なむなむ! [...]

  6. [...] at 18:34:30 旨かった! (@ 志婦や w/ @kureha212) [pic]: 4sq.com/KfgVXdposted at 20:10:46 chernaya-koshka.com/?p=854 でおなじみ電気ブラン(本物) (@ 神谷バー w/ @kureha212) [pic]: [...]

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